Windowsなおしかたノート

Windows 11の「動かない・できない・消えた」を解決するノートです。毎月の更新プログラムの不具合まとめ、プリンターやメール、ネット接続のトラブル対処を、確認した日付と環境を明記して記録しています。

パソコンがUSBを認識しないときに試す7手順|Windows 11の設定とメーカー別の注意

この記事でわかること

  • USBが認識しないとき、影響の小さい順に試す手順
  • 「充電はできるのにパソコンが認識しない」ときに疑うところ
  • NEC・富士通・DELL・HPなど、メーカーごとに引っかかりやすい設定
この記事を書いた環境
Windows 11(バージョン25H2 / 24H2系)で確認しています。画面表示は2026年8月30日時点のものです。設定の場所はWindowsの更新で変わることがあります。

先に結論:まず切り分ける。原因は3つのどれか

USBが認識しないとき、原因は必ず次の3つのどれかにあります。どれなのかを先に決めてしまえば、試す手順は半分以下に減ります。

原因 切り分け方 見るところ
機器そのもの 別のパソコンにつないでも認識しない 機器の故障。買い替えを検討
ポート・ケーブル 別のポートに挿すと認識する ポートの物理的な問題
パソコン側の設定・ドライバー どのポートでも認識しないが、他のパソコンでは動く 手順④以降

最初にやること

「別のUSBポートに挿し直す」だけ試してください。これで直ることが本当に多く、直った場合は原因がポート側に絞られます。

とくにUSBハブや延長ケーブル経由でつないでいる場合は、パソコン本体に直挿ししてみてください。

手順①〜③ 30秒でできる切り分け

① 別のポートに挿し替える

パソコン本体の別のポートに挿します。前面と背面、左側と右側で系統が違うことがあるので、なるべく離れたポートを選んでください。

デスクトップパソコンの場合、前面のポートはケース内部で配線されているだけで、接触不良を起こしやすい傾向があります。背面の、マザーボードに直結しているポートで試すのが確実です。

② ハブや延長ケーブルを外して直挿しする

USBハブを経由していると、電力が足りずに認識しないことがあります。特に外付けハードディスクやSSDのように電力を使う機器で起きやすい症状です。

ハブを外し、パソコン本体に直接挿してみてください。これで認識するなら、ハブ側の問題(あるいは電力不足)です。

③ ケーブルを替えてみる

「充電はできるのに認識しない」ならケーブルを疑う

USBケーブルには、充電しかできない(データ線が入っていない)ものがあります。安価な製品やスマートフォンに付属していたものに見られます。

スマートフォンをつないだときに充電は始まるがパソコンに表示されないという場合、真っ先にこれを疑ってください。データ転送対応と明記されたケーブルに替えると、あっさり直ることがあります。

手順④ デバイスマネージャーで状態を見る

ここからパソコン側を調べます。Windowsが機器をどう見ているかを確認しましょう。

  1. Windowsキー + X を押します
  2. メニューから デバイス マネージャー を選びます
  3. 機器を挿し直して、一覧に変化があるかを見ます
デバイスマネージャーの表示 意味 次にやること
挿しても何も変わらない Windowsが機器の存在を検知していない ポート・ケーブル・機器を疑う(手順①〜③に戻る)
黄色い「!」マークが付く 検知はしているがドライバーに問題がある 手順⑥へ
「不明なUSBデバイス」が出る 機器と正常に通信できていない 手順⑤・⑥へ
正常に表示されるのに使えない ドライブレターの問題の可能性 下記の「ディスクの管理」を確認

デバイスマネージャーには出るのにエクスプローラーに出ない場合

ドライブレター(D:やE:)が割り当てられていない可能性があります。

Windowsキー + Xディスクの管理 を開いてください。そこに該当のディスクが表示されていれば、機器は認識されています。右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」から文字を割り当てると、エクスプローラーに現れます。

手順⑤ USBの省電力設定を切る

ノートパソコンで起きやすい症状です。バッテリーを節約するため、Windowsが使っていないUSBポートへの給電を自動的に止めることがあります。これが誤作動すると、機器が認識されなくなります。

  1. Windowsキー + Xデバイス マネージャー を開きます
  2. ユニバーサル シリアル バス コントローラー を展開します
  3. USB Root Hub を右クリックして プロパティ を開きます
  4. 電源の管理 タブを選びます
  5. 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します
  6. USB Root Hubが複数ある場合は、すべてに同じ設定をします
  7. パソコンを再起動します

「しばらく使っていると認識しなくなる」「スリープから復帰すると使えない」という症状のときは、ここが原因であることが多いです。挿した直後は使えるのに、というパターンが目印になります。

手順⑥ ドライバーを削除して入れ直す

デバイスマネージャーに黄色い「!」や「不明なUSBデバイス」が出ている場合の手順です。

先に確認してください

この操作の前に、キーボードとマウスがUSB接続かどうかを確認してください。USB接続の場合、手順を誤るとキーボードもマウスも効かなくなり、操作できなくなることがあります。

ノートパソコンなら本体のキーボードとタッチパッドが使えるので安全です。デスクトップでUSBキーボード・マウスを使っている場合は、慎重に進めてください。

  1. デバイスマネージャーで、問題のある機器(「!」が付いているもの)を右クリックします
  2. デバイスのアンインストール を選びます
  3. 「このデバイスのドライバーを削除する」というチェックがある場合は、まずチェックを入れずに実行します
  4. パソコンを再起動します
  5. 再起動後、Windowsが自動的にドライバーを入れ直します

これで直らない場合は、機器メーカーの公式サイトから、お使いの機種とWindows 11用のドライバーを取得して入れ直してください。

手順⑦ 高速スタートアップを切って完全に電源を落とす

Windowsには「高速スタートアップ」という、次回の起動を速くする機能があります。便利なのですが、シャットダウンしても実際には完全に電源が切れていないため、USBまわりの状態がリセットされません。

まず、完全に電源を落として試す

  1. スタートメニューの電源アイコンをクリックします
  2. Shiftキーを押しながら シャットダウン をクリックします
  3. 完全に電源が切れたら、電源ケーブルも抜いて1分ほど待ちます
  4. つなぎ直して起動します

これだけで直ることがあります。「再起動したのに直らない」と言っていた症状が、これで直るケースは珍しくありません。

恒久的に切りたい場合

  1. タスクバーの検索欄に コントロールパネル と入力して開きます
  2. ハードウェアとサウンド電源オプション を選びます
  3. 左側の 電源ボタンの動作を選択する をクリックします
  4. 現在利用可能ではない設定を変更します をクリックします
  5. 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、変更を保存します

切ると起動が少し遅くなります

高速スタートアップを切ると、起動時間が数秒から十数秒ほど延びます。USBの不調が頻繁に起きるなら切る価値がありますが、そうでなければオンのままで構いません。

症状別:こういうときはここを見る

症状 まず疑うところ
スマホをつないでも充電だけで認識しない ケーブル(充電専用の可能性)。次にスマホ側の「USBの使用目的」設定
マウスは動くが、他のUSB機器が認識しない 電力不足。ハブを外して直挿し
しばらく使うと認識しなくなる USBの省電力設定(手順⑤)
スリープから復帰すると使えない 同上。加えて高速スタートアップ(手順⑦)
Windows更新の直後から ドライバー(手順⑥)。メーカー公式の最新版を入れ直す
USBメモリが「フォーマットしてください」と出る 絶対にフォーマットしない。下記を参照
デバイスマネージャーには出るがエクスプローラーに出ない ドライブレターの未割り当て(手順④の補足)

メーカー別に引っかかりやすい点

メーカー 確認したい点
NEC / 富士通 独自の省電力ユーティリティが入っていることがあり、Windowsの設定とは別にUSBへの給電を制御している場合があります。プリインストールの電源管理ソフトの設定も確認してください
DELL BIOS(UEFI)側に給電に関する設定があります。特定のポートだけ挙動が違う場合はここを見ます
HP 同じくBIOS側にUSBポートの有効/無効設定があります。機種によっては特定ポートが無効化されていることがあります
Lenovo 付属の管理ソフトが電源設定を上書きすることがあります。Windowsの設定を変えても戻る場合はこちらを確認
自作PC / BTO ケース前面のポートは内部ケーブルの接触不良が起きやすいです。背面ポートで試して切り分けます

BIOS(UEFI)の設定は慎重に

BIOSはパソコンの土台にあたる設定です。意味の分からない項目を変えると起動しなくなることがあります。

触るのはUSB関連の項目だけにして、変更前の値を必ずメモしてください。自信がなければ、メーカーのサポートに問い合わせるほうが安全です。

やってはいけないこと

①「フォーマットしますか」に「はい」と答えない

USBメモリや外付けHDDを挿したとき、「使用するにはフォーマットする必要があります」と出ることがあります。

ここでフォーマットすると、中のデータは消えます。 認識しないのではなく、ファイルシステムの情報が壊れているだけで、データ自体は残っていることが多いのです。

大事なデータが入っているなら、そのまま何もせず、データ復旧の専門業者に相談してください。フォーマットしてしまうと、復旧の難易度が跳ね上がります。

② 素性の分からない「USB修復ツール」を入れない

検索すると「ワンクリックでUSBの問題を解決」といったツールが多数出てきます。中には不要なソフトを一緒に入れたり、有料版を執拗に勧めたりするものがあります。

ここまでの手順は、すべてWindowsの標準機能だけで完結します。追加のソフトは要りません。

③ 画面に電話番号が出たら、それは詐欺です

作業中に「デバイスに問題が検出されました」「今すぐこの番号に電話してください」といった警告が出ることがあります。

本物のWindowsの通知が、電話番号を表示することは絶対にありません。 警告音が鳴っていても、電話はかけないでください。

まとめ

やること 効くケース
別のポートに挿し替える まずこれ。かなりの割合で直ります
ハブを外して直挿し 電力不足。外付けドライブで多い
ケーブルを替える 充電はできるのに認識しないとき
USBの省電力設定を切る しばらく使うと切れる/スリープ復帰後
Shift+シャットダウン 「再起動しても直らない」とき
ドライバーを入れ直す 黄色い「!」が出ているとき

上から順に、影響の小さいものから試してください。いきなりドライバーを削除したりBIOSを触ったりする必要はありません。

※ 本記事の内容は2026年8月30日時点の情報にもとづいています。Windowsの画面表示や設定の場所は更新によって変わることがあります。

※ ドライバーの削除、電源設定の変更、BIOS(UEFI)の操作は、環境によってはパソコンが正常に動作しなくなる可能性を伴います。実施される場合は事前にバックアップを取り、ご自身の判断と責任のもとで行ってください。本記事の内容によって生じた損害について、当サイトは責任を負いかねます。

※ メーカー別の記述は一般的な傾向をまとめたもので、すべての機種に当てはまるとは限りません。詳細は各メーカーの公式サポート情報をご確認ください。

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